Cafe & activity nowhere【ノーウェア】

目的はそれぞれに、冬へと旅するカフェ。

Cafe & activity nowhere【ノーウェア】
～猪苗代町

この時期、一面の銀世界となる沼尻高原には、日本最古のスキー場と日本一の湧出量を誇る温泉地がある。冬の隠れた名スポットだ。そんなゲレンデの目の前に、雪景色と静寂の時間を味わえるカフェがある。高い天井と、幾つも設けられた窓が開放感をもたらす店内。一角にはテントが張られ、暖かな室内にいながらアウトドア気分で寛げる。だが、楽しみ方はそれだけではない。カフェの傍ら、積雪を活用した雪遊びやアクティビティの拠点ともなる。冬の楽しみ方は一つにとどまらない。そう教えてくれるカフェへ、今こそ見つけに行こう。

一時間で向かう、日常を離れた空間

カフェは、郡山市内から車で約一時間の場所にある。ガラス越しに絶景の広がるカウンターは、ひとり時間を楽しませてくれる。音が雪に吸い込まれる静けさに包まれながら、考え事や読書などゆったりと楽しみたい。ネット環境も整っているから、ワーケーションの場としてもうってつけだ。

メニューに、移りゆく季節を閉じ込めて

「四里四方のものを食すれば病せず」。身近な食材を食べることは体に良いという言葉。このカフェの取り組みもまた然り。野菜や果物、調味料にいたるまで、猪苗代を中心に仕入れるという。旬の食材を生かしたケーキセットは、人気メニューの一つ。

室内でもアウトドア気分を満喫

店内はテント以外にも、アウトドアテイストを取り入れている。注目したいのは、鮮やかな赤色のテーブル。実は会津の漆器ブランドが手掛けているのだ。もともと野外でも親しまれてきた漆器の特性を生かしながら、おしゃれに彩ってくれる優れもの。そんな珍しいアイテムにも、直接触れられる。

アクティビティのきっかけはカフェ

カフェではソリやスノーモービルなど、初心者から気軽に体験できる場所づくりを進めている。小さな子どもの雪デビューにもお勧めしたい。さらに春からは、全く異なるアクテビティも始まる。山頂近くの源泉を目指す温泉ツアー「エクストリーム温泉」や、快適な環境で自然を堪能する「グランピング」は体験してみたい。雪解けも待ちきれなさそうだ。

(取材：編集スタッフ たまちゃん)